エレクトロニクス研究所

電子スピン共鳴測定装置

機器通称 ESR 保管場所 E棟1F計測センター
メーカー 日本電子(株) 型式(規格) JES-FE2XGS

概 要

本装置は、フリーラジカル(物質中にある不対電子)が存在する場合、その磁気的な性質を通じて分子構造に関する情報を得るという方法で、有機又は無機化合物中のフリーラジカル、結晶の格子欠陥など、種々の目的に応じて適切な測定ができる電子スピン共鳴測定装置である。

性能・特徴

  • マイクロ波立体回路、AFC回路、プリアンプ及びガン発振器電源が1つのユニット(マイクロ波ユニットと呼ぶ)に収納されており、またマイクロ波出力及び発振周波数が直続になっているため、操作が容易である。
  • 立体回路は、サーキュレータ・バッキング方式になっているので、高出力(200 mW)から低出力(0.1μW、オプション0.001μW)まで容易に操作できる。
  • ホモダイン方式反射型ダイオード検波による100 kHz、50 kHz、25 kHz(低周波数80 Hz:オプション)で磁場変調した1次、2次微分スペクトルの観測ができる。
  • X-バンド空洞共振器には、被測定試料の他に掃引磁場校正用と測定感度の補正を目的としたマーカ試料(ESRマーカと呼ぶ)が挿入できるため、ライン幅やg値などが容易に求められる。
  • コンピュータ制御測定が可能で、解析、グラフィックスが自動化されている。
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