フーリエ変換赤外分光装置①
機器通称 | FT-IR | 保管場所 | E棟1F計測センター |
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メーカー | アジレント・テクノロジー(株) | 型式(規格) | 本体:Cary670 赤外顕微鏡:Cary610 |
有機分子に赤外線を照射すると、その分子の双極子モーメントに変化を引き起こす振動エネルギーに対応する波数の赤外線が吸収される。どの有機分子も赤外領域に固有の吸収帯を持つので、分子固有の吸収スペクトルが得られ、その波数から定性分析ができ、吸収強度の比較により定量分析が可能である。これを赤外吸収分光法という。
本装置は、この赤外吸収分光法を利用したフーリエ変換赤外吸収分光光度計であり、赤外顕微鏡も付属しているため、より小さな測定対象物をより高感度で測定することができる。
本装置は、各種アクセサリーを組み合せることで、幅広い拡張性を備えており、ポリマーや材料、医薬品、生物工学、化学、法医学等分野に使用されている。
基本性能
- 有効光束径 57 mm、60° 入射エアーベアリングマイケルソン干渉計
- 試料室において160 mWを超える赤外エネルギー
- 最高波数分解能 0.1 cm-1
- 測定波長範囲 50,000~10 cm-1
- 最高110スペクトル/秒の高速カイネティクス測定による時間分解測定
- ACサーボ・ピエゾ制御式オート/ダイナミックアライメント
- 自己診断機能、バリデーション機能
アクセサリー
- 1回反射型タイヤモンドATR(全反射)装置
- 多重反射型ZnSeATR装置
- 角度可変反射装置(可変角度30°~80°)
- 加熱真空拡散反射装置
- 透過サンプルシャトル
- 液体測定セル