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【研究計画:プロジェクト1】

 1−1.環境負荷物質の高度有効利用に関する研究

 1−2.生物的原位置処理技術に関する研究

年度

年度別の研究内容

H17

1. 固液分離したあとの焼酎蒸留廃液中で増殖できる微生物の探索を目的として、集積培養を行う。集積培養は通常の温度で行うだけでなく、好熱菌の集積も重点目的として70℃での培養を行う。

2. 集積培養で菌の増殖が見られたものについては、培養液について抗菌性、殺虫性、除草活性の検討。

3. 環境汚染物質のモデル化合物として、有機塩素化合物の2,4−D、2,4,5−Tを、芳香族化合物としてオクチルあるいはノニルフェノールオリゴエトキシレート、ビスフェノールAを用い、土壌や河川由来の土壌サンプルを用いて集積培養を行い、分解細菌を単離。

4. 得られた各細菌について、生化学的な解析と16S rRNA遺伝子の塩基配列の解析により同定を開始する。

H18

1. 平成17年度に引き続き、固液分離したあとの焼酎蒸留廃液中で増殖できる微生物の集積と、環境中から環境汚染物質分解菌の分離を継続して行う。

2. 単離した微生物の生化学的な解析と16S rRNA遺伝子の塩基配列の解析により同定。

3. 焼酎廃液で生育する単離菌は、純粋培養を行い培養液に含まれる有効成分の単離と同定を開始する。また、培養前と培養後の培養液の BODを測定し、各微生物ごとの BOD低減効果を検討。

4. 環境汚染物質分解菌については分解菌の培養条件と分解産物の検討。

H19

1. 微生物の集積を、固液分離後の蒸留廃液だけでなく、固液分離前の廃液に対しても、その粘度やSSを下げる効果を持つ微生物の探索。

2. 新たに単離された微生物に対して、同定および分解産物の同定を継続する。単離した菌ごとに純粋培養を行い、培養液に含まれる有効成分の単離と同定を継続すると同時に、各微生物の持つBOD・SS低減効果の検討。

3. 環境汚染物質分解菌の分離と同定、分解産物の同定および分解酵素の探索。

4. 環境汚染物質の分解産物の同定結果から、分解に関与する酵素、並びに酵素反応のメカニズムを推定し、関与する酵素の精製と、生化学的な特性の検討を開始する。また、分解酵素遺伝子のクローニング、大量生産系の構築。

H20

1. 廃液処理に有益な微生物を選抜し、BOD、SS低減を目的として廃水処理条件の検討を開始する。BODを低下させた廃液の最終処理法として、セラミックスを用いたバイオフィルターの利用を検討。

2. 有用成分生産微生物につき、培養条件の改善、菌の遺伝子工学的改変。

3. この時点で企業との連携を図り、培養のスケールアップに伴う問題点の検討と実用的技術開発。

4. 分解菌の環境汚染物質分解酵素を解析し、その反応基質と反応生成物から、分解機構について生化学的および遺伝子工学的手法を用いて解析。

5.酵素遺伝子がクローニングされ、大量発現系が構築できた場合、部位特異的変異導入により酵素の触媒部位と推定されるアミノ酸を置換し変異の導入が酵素活性発現に与える影響を解析。

H21

1. 廃液処理に有益な微生物を選抜し、BOD、SS低減を目的として総合的廃水処理条件の検討。

2. 有用成分生産微生物につき、培養条件の改善、菌の遺伝子工学的改変。

3. 複数の環境汚染物質分解菌を組み合わせることで、汚染物質の完全分解コンソーシアム構築を試み、その系の解析。