スタッフ紹介
永淵 修 (NAGAFUCHI, Osamu)
韓国岳にて樹氷を採取。樹氷中の成分と越境大気汚染物質の動態との関係を検討する。
1996年、博士 (工学) 取得。福岡県庁職員として研究キャリアをスタート。2004年に大学にその研究場所を移し、現在に至ります。2017年4月より、福岡工業大学客員教授として、研究活動を継続中。専門は環境科学分野です。
フィールド調査をメインとし、そこから得られた試料の解析を行うことによって、環境動態解析を行っています。調査は、富士山、乗鞍岳、伊吹山、韓国岳および九州山岳部、屋久島、蒜山、北海道湖沼群、沖縄などとし、研究を行ってきました。
観測項目としては、環境中の水銀をはじめとし、主要イオン、重金属、TOC、窒素、リンなど、またこれらの一部の安定同位体が挙げられます。また、対象とする環境媒体は、すべてが相互にかかわりあうとの考えから、限定することなく、明らかにしたい事柄に合わせて選択していますが、主には大気、水、土壌等です。水銀については、毛髪、食物、年輪コア、湖沼堆積物、コケ、植物、魚介類等についても分析・解析を行っています。(参考論文・資料:海老瀬・永淵「高山の大気環境と渓流水質-屋久島と高山・離島-」技法堂出版、2016)