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イオンビームスパッタ装置

イオンビームスパッタ装置

概要

Arを加速してターゲットにぶつけることでターゲット原子をはじき飛ばし(スパッタし),試料表面に薄膜として堆積させる装置です. マグネトロンスパッタに比べて指向性が高いためリフトオフプロセスに向いています. ターゲットは同時に4つを設置可能で,大気曝露せずに切替え可能なため,in situで多層膜を形成できます. 試料ホルダ―は180°以上の傾斜が可能かつ冷却水によって試料の温度上昇を防ぐことができます. 排気系はターボ分子ポンプとルーツポンプを使用しているためオイルミストの逆流がなくクリーンな環境で製膜できます. また,現在はイオンガンは1機のみですが将来的な拡張として試料ホルダへのビームのための増設や, Ar以外にN2ガスを導入した反応性スパッタリングも可能な仕様になっています.

仕様

名称 イオンビームスパッタ装置
設計製造 株式会社 アールデック(株式会社 エイブイシー)
試料ホルダー Φ50 mm 傾斜回転機構付き,水冷可
ターゲットホルダー Φ100 mm 4カ所(回転切替),要水冷
膜厚計 L-500
真空度 3×10-6 Pa (TMP 50%)
排気系 手動
ターボ分子ポンプ TMP-803M (空冷)(島津製作所)
推奨ガスパージ流量 30 sccm以下
ルーツポンプ NeoDry15G(樫山工業)
イオンソース KDC40
真空計 電離真空計 M-431HG
マスフローコントローラーMT-51
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