2026年度 第1回 総合研究機構講演会を開催しました
【2026年度 第1回 総合研究機構講演会】
2026年6月1日(月)、福岡工業大学 総合研究機構の2026年度 第1回講演会(共催:分子細胞生物学セミナー)を開催しました。
講演テーマ:ヒトiPS細胞を用いた腎・膵・肝臓の再生医療研究 -細胞移植療法から臓器創製まで-
講師:長船 健二 氏(京都大学 iPS細胞研究所 副所長・教授)
「ヒトiPS細胞を用いた腎・膵・肝臓の再生医療研究」と題した講演会を開催し、学内外から134が参加しました。
本講演ではまず、慢性腎臓病や糖尿病、肝硬変をはじめとする難治性の腎・膵・肝疾患が、患者のQOLを著しく損なうのみならず、医療経済的にも世界規模の課題となっている現状が示されました。これら疾患の根治的治療である臓器移植においては、深刻なドナー不足が長年にわたる障壁となっており、その克服が現代医学における喫緊の課題であることが解説されました。

続いて、こうした課題の解決に向けて、長船先生らが取り組むヒトiPS細胞を活用した腎臓・膵臓・肝臓の再生医療研究が紹介されました。iPS細胞から各臓器の細胞・組織へと分化誘導する技術や、発生生物学の知見を応用した研究の進展について、専門的な内容を分かりやすくご講演いただきました。
さらに、iPS細胞を用いて作製した疾患モデルを活用した新規治療薬の探索・開発について、現状の研究成果と今後の展望が示されました。細胞移植療法から臓器創製に至る再生医療研究の最前線が、豊富な知見とともに語られ、参加者にとって示唆に富む内容となりました。
講演の後半には参加者との質疑応答が行われ、iPS細胞技術と発生生物学の融合が切り拓く再生医療の可能性について、活発な議論が交わされました。
参加者からは、「最先端の再生医療研究を分かりやすく理解できた」といった声が寄せられ、満足度の高い講演会となりました。
本講演会は、iPS細胞研究と再生医療の最前線に触れる貴重な機会となり、参加者にとって多くの学びと気づきを得る場となりました。

講演会終了後も、参加者からの質問に一人ひとり丁寧に回答をいただきました。
(質問に長蛇の列ができました)